駐妻 〜鬱々とした日々〜

駐妻の暮らしと言えば、優雅でお気楽、憧れの生活と言われる事があります。優雅な暮らしをしている人もいるかもしれません。私の場合は優雅どころか、鬱々とした日々を送っていた時期があります。

徐々に押し寄せる孤独の波

台湾に越してきたばかりの頃は、何でも新鮮だったし、新しい生活の始まりにワクワクしていました。船便が届き、荷物の整理に追われ、あっという間に時間が過ぎていきました。

渡航して2週間後には、大学付属の語学学校に週5で通い始めました。渡航前から中国語はある程度まで身に着けたいと思っていたので、ここまでは計画通り、順調でした。

しかし、新生活の環境に慣れ始め、新鮮さが薄れて行くに連れて、日に日に寂しさが増していきました。

孤独に陥った理由

・語学学校を楽しいと思えなかった
年齢のギャップと熱意のギャップに温度差を感じました。
クラスメートは高校を卒業したての18、19歳で台湾の大学進学を目指している人、大学で中国語を専攻していて、語学留学に来ている人、または社会人になってから休みを利用したり、思い切って仕事を辞めて台湾に語学を勉強しに来ている人もいました。ビジネスのためや、台湾が大好きという理由の人が多かったです。(中にはやる気のない生徒もいましたが)
いろいろな国の人、年齢の人との交流は良い経験だったけれど、そんなに楽しめませんでした。

・主人が多忙
唯一の話し相手であり、心を許せる相手である主人は仕事が忙しく、平日は朝7時すぎに家を出て、夜22時、23時に帰宅します。土曜も夕方まで仕事でした。ほとんど家にいないし、居ても疲れているから寝ていたり、ゲームしたりテレビを見て休んでいる事が多かったです。

・言葉の壁
予想外に猛ストレスだったのが言葉がわからないということ。実は渡航前は言葉の壁に対してどうにかなるでしょ、と楽観的に構えていました。無言でスーパーで買い物できるし、大した問題じゃないと思っていたんです。
ところが、実際はお会計の際にいろいろ聞かれました。レジ袋はいるか、会員カードはあるかなど、相手が何を言っているのかさっぱりわかりませんでした。
買いたいものが見つからなくて、質問するのも一苦労。中国語で何というか調べるところから始まって、質問するまでに時間がかかる。こちらのつたない中国語では相手も「?」となることも多く、聞くのも気合いがいりました。

特に心がよく折れたのは、台湾人の聞き返し方です。怒ってる様に感じるんです。「はぁっ!?」って聞きかえします。でも台湾人にしてみれば、日本人の「えっ??何??」ぐらいの感覚です。

・友達がいない
語学学校には日本人はたくさんいましたが、若い人が多かったです。若い学生は可愛いし、私を慕ってくれたりもしましたが、若さが眩しくて逆に寂しさが募りました(笑)
語学学校以外は何もなく、友達を作る機会はありませんでした。

膨れ上がる孤独感

そうして日々孤独感は増していきました。友達はいない。できない。語学学校も楽しめない。会話する相手がいない。。

語学学校でたまたま駐妻さんがクラスメートになって、一緒にお茶したりしたけれど、気が合って仲良くなるところまではいきませんでした。一緒にお茶した駐妻さんがお友達に学校付近を案内しているのにバッタリ出会ったりして、さらに寂しさを感じたりしていました。

日本で仕事をしていた時は、忙しさとプレッシャーで仕事をやめたくて仕方なかったけれど、仕事って楽しかったな、いろいろな経験ができて恵まれていたな、仕事したいな、、、と思ったりしていました。

友達作りにトライ

孤独すぎる、やっぱり友達が欲しいと思い、参加できそうな駐妻の集まりを探し始めました。ネットでいろいろ探し、見つけた駐妻の集まりに思い切って参加してみました。

2回参加して、気が合いそうな人に2名出会いました。個人的に連絡を取って会おうかと思っていた矢先、相次いでそのお2人が台湾を去ることになったんです。お2人ともがまた別の国へとスライド移動となったそうです。

やっとお友達ができると思ったのに、よりによって気の合いそうなお2人が、知り合ってすぐに相次いで台湾を去るなんて。。。

この出来事で、私の中で友達を作りたいという思いが一気に冷めました。緊張の糸がプツンと切れてしまったんです。

もういいや、がんばって友達作らなくてもいいや、1人でいいやって諦めの気持ちと、なんだかスッキリした気持ちになったのを覚えています。

もちろん友達ができれば嬉しいけれど、頑張る気力がなくなりました。初対面の人の集まりは気を使うので、疲れてしまいます。気の合わない人と会っていても疲れてしまいます。自然に友達になれるような人が現れたらいいな、そんな風に思いました。

薄れていった鬱々とした気持ち

日々、黙々と中国語の勉強をしていました。鬱々とした気持ちは語学の勉強に没頭する事、漫画を読んだり、テレビを見たりする事で紛らわしていました。

「駐妻 孤独」、「駐妻 寂しい」、「駐妻 鬱」というようなキーワードで検索することも結構ありました。同じように孤独を感じている駐妻の体験談を見つけては、孤独を感じているのは自分だけじゃないんだと、自分を元気づけていました。

私の場合、鬱々とした気持ちは中国語ができるようになるにつれて、少しづつ薄れていったように思います。スーパーでちょっとしたやり取りが出来るようになった。前より聞き取れる単語が増えた、そんな小さな出来事の積み重ねです。

大学付属の語学学校に1年通った後、マンツーマンの塾に変えたことも大きかったです。

それまで週5回学校に通っていたのを週3回に減らしたこと、マンツーマンなので他の生徒に気を使ったりしなくて良くなったことで、かなりストレスが減りました。

日本語を学びたい台湾人と言語交換をしたり、ステンドグラス教室に通ったりもしました。

1人でいることに平気になっていきました。それでも常に寂しさと隣り合わせでした。

再び孤独に襲われる

台湾で出産後、再び孤独に襲われました。駐妻3年目の出来事です。初めての育児、不安、1人でいた時に感じていた孤独とはまた違いました。家の中で引きこもりがちになりました。

3年間という短い育児経験しかないですが、この頃が一番辛かったです。。 孤独ってツライです。

生後4ヶ月の時に日本人の育児サークルに参加し、ようやくたくさん友達が出来ました。

同じ時期に出産しているので、共通の話題、悩みがあってすぐに打ち解けることができました。育児サークルのお友達は、幼なじみ、会社の同期のような大切な存在です。

しかし、駐在の悲しい現実が。。。

息子は3歳になりました。駐在期間は3年から5年の会社が多いです。育児サークルのお友達は次々と帰国していきます。

残り数名、数か月後にはさらに2名の帰国が決まっています。

いつか来る本帰国に向けて

今、息子は幼稚園に通っています。朝8時30分まで送り届け、16時過ぎに迎えに行きます。

また時間がたくさんできました。

今は月に数回お友達と会ってランチやカフェに行っています。(全く誰とも会わない週もあります。)それ以外の時間はこうしてブログを書いたり、YouTubeでお金や、副業の勉強をしています。

主人の駐在はまだまだ続きそうです。

第3国へのスライドもあり得るので、時間と場所を選ばないオンラインでできる仕事をしたいと考えています。そのための勉強を近々開始予定です。

孤独を抱えている駐妻さんへ

孤独な気持ちを抱えている駐妻の皆さま、その思いをブログを始めて吐き出すのはいかがでしょうか?noteに投稿しても良いかもしれません。文字にして吐き出すと、気持ちが楽になると思います。

ネガティブな気持ちを世界に吐き出すなんて!と思われるかもしれませんが、私はそんなブログに救われた1人です。孤独な気持ちを抱えているのは私だけじゃないんだって思えたことが、すごく支えになりました。

オンラインで何か勉強を始めるのも良いかもしれません。
Webデザインやプログラミングの技術を手にしたら、海外にいてもお小遣い稼ぎができるかもしれません。

自分で少しでも稼げたら、また気持ちが変わってきますよね。

駐妻&駐在ファミリーのためのコミュニティ「SUNNY PARK」のご紹介 

※2021年11月21日追記

世界中の駐妻さんや、元駐妻さん、プレ駐妻さんと知り合えるオンラインコミュニティがあります!

私は第一期のメンバーです。

いろいろなセミナーを視聴できたり、世界中の駐妻さんとメールやZoomなどで交流できます^^

不安な気持ち、つらい気持ちを吐き出してみませんか??

オンラインコミュニティに参加すると自分の居場所が一つできた感じがしますよ^^

ただいま第二期メンバーを募集中です! ➞ 第二期の募集は終了しました。第三期の募集開始は、2022年2月下旬を予定しています。

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SUNNY PARK

代表の飯沼ミチエさんが運営する駐妻カフェ『海外 生活情報・交流サイト』にもたくさんお役立ち情報が載っています。

ぜひサイトを訪れてみてください^^

駐妻生活のヒントになれば嬉しいです!

この記事を書いた人

うにょママ

元駐妻。7年半過ごした台北から2022年2月に本帰国しました。
このブログではWeb制作の勉強、台湾生活、子育てについて気ままにつづっています。