台湾の小児科でことばの発達遅れの指摘を受け、台湾で発達検査を受けた息子。
ことば、認知能力と手先の動作の発達遅れが認められ、総合病院でまず「手先の動作、体を使った療育」を始めました。
でも、あまりメリットを感じずに2回で通うのをやめました。
そして数カ月たったある日、台北市政府社会局早期療育通報及轉介中心(台北市早期療育相談センター)から突然電話がかかってきました。
始まりは突然の電話
1/14に突然一本の電話がかかってきました。
電話を取った直後は誰からかかってきたのかわからなかったのですが、よくよく聞いてみると息子の療育に関することでした。
なぜ電話がかかってきたのか不思議に思いましたが、そういえば以前、発達検査の結果を病院に受け取りに行ったとき、早期療育相談センターに登録してました。
その後、郵便で発達遅延の子の幼稚園入園について書かれた冊子や、説明会の開催などの情報が書かれた書類が届いていました。
息子はすでに幼稚園に通っていたので、特に必要を感じず冊子は捨てていました。
私が登録後に何も動きがないので、アフターフォローで電話がかかってきたようです。
自宅に療育の先生を派遣するので、ことばを中心とした療育を受けてみないかと提案をされました。
メリットを感じて療育の開始を決める
一度はやめた療育ですが、今回療育を受けることに決めたのはこんな理由からです。
- ことばの療育はまだ受けたことがない
- マンツーマンである
- 無料
- 自宅に先生が来てくれる
というとても有難い内容なのです!
よろこんで療育を受けることにしました。
登園前に病院に行き療育を受けるのは結構大変だったので、先生が家にきてくれるなんてなんと有難いことか!
息子も家の方がリラックスして療育に取り組めますし、メリットだらけです。
療育の先生が我が家へ
翌1/21に、早期療育相談センターの職員と療育の先生の女性2名が我が家にやって来ました。
息子には先生が来ると話していたものの、あまりよくわかっていないため、始めは警戒して固まっていました。
でもさすが療育の先生!
息子との距離感を取るのがとても上手です。
ぬいぐるみやおもちゃを使って、上手に息子の警戒心をといて行きます。
息子の気になる、遊びたい!という思いを引き出して、息子からおもちゃを触りに来るように持っていきます。
30分ほどで息子がかなり心を開きました(これはとっても珍しい!)
おもちゃや絵本を使って、先生が言ったことばを真似させたり、言われたことをどれぐらい理解しているかもチェックしつつ療育は進みます。
おそらく息子にとっては遊んでいる感覚です。
療育は1時間です。
時間がきて先生が帰ると言ったら、息子はちょっと寂しそうにしました。
先生に「ハグしよう!」と言われると、自らかけ寄ってハグしました!
これには私もびっくり!
何度も会ったことがあるママ友にも抱っこさせないのに、1時間でここまで心を許すとは!
この先生なら安心と感じ、しばらくは週一回、自宅で療育を受けることになりました。
親の接し方の勉強にもなる
自宅でのマンツーマンの療育は親の私にとってもメリットがあります。
子どもへの接し方がとても勉強になると感じました。
療育の時間にこんな事がありました。
先生がシールを息子にプレゼントしました。
シールをすべて貼り終えた後、ごみを捨てるように言われました。
すると息子はわざとカーテンの後ろに捨てたのです。
先生は怒らず、あれ?ごみ箱はどこ?と聞いたりしながら、息子を責めたりはせず、優しく根気強く対応されていました。
結果、息子はこの先生にはかなわないと判断したのか、カーテンの後ろにごみを取りにいき、ちゃんとごみ箱に捨てました。
やはりプロです。
他にも息子をその気にさせるのが本当に上手です。
なるほどこういう感じで接したら揉めずに(笑)うまく行くんだなぁ、と思うことがいろいろとありました。
私は息子と長い時間一緒にいるし、その時のこちらの体調なんかではいつもいつも先生のように余裕を持って接するのは難しいです。
先生の真似をしようと思ったら、ちょっとテンションあげて(オーバーぎみに褒めるとか)丁寧に対応(何度も同じこと言うとか)しないといけなくて疲れますし。 笑
でも一日の中で、少しでも多く先生のようにしっかりと向き合う時間を作ろうと思いました。
きっと発達がゆっくりの息子には、人よりもゆっくり丁寧に対応することが必要なんだと思います。
焦らず息子のペースを尊重して、子育てしていこうと思います。